お役立ち道実践ガイド(7)ダブル・ループの実践法

第7話 ダブル・ループ学習の実践法

お役立ち道を実践するうえで、私たち自身の成長に欠かせないのがダブル・ループ学習です。

実際にうまくいった行動をとった時と、つまずいた行動をとった時に、どのように、シングル・ループ学習やダブル・ループ学習をするのかを整理します。

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※動画の内容と、下のテキストの内容は同じです。


ダブル・ループ学習のやり方

私たちが何らかの行動を取り、その行動がうまくいかなかった場合に、行動そのものの修正(シングル・ループ学習)だけではなく、なぜその行動を取ったのか、という価値観、つまり、「行動を支配している価値観」まで深く踏み込んで観察し、修正していくことを「ダブル・ループ学習」ということをご紹介しました。

では、実際に、うまくいった行動とつまずいた行動をそれぞれ取った時に、どのようにシングル・ループ学習や、ダブル・ループ学習をすればいいのでしょうか。



うまくいったとき-成功体験の再現性を高める

上記図に沿って、説明します。

①シングル・ループ学習では、成功した行動そのものを繰り返し、成功を再現しようとします。

②もちろん、それで成功することも多いですが、時には失敗もします。

成功した行動を繰り返しているのに、なぜ失敗するのでしょうか。

それは、繰り返している行動は無意識のうちに行われていて「なぜ、この行動が成功するのか」を理解していないため、再現度にばらつきが出てしまうからです。

③そこで、ダブル・ループ学習で、「なぜ、この行動をすると成功するのか」を行動理論の三階層で整理をします。

④すると、その行動をすることで成功するには、どうすれば成功する確率が高まるかがわかった上で、行動を取ることができるようになります。

つまり、成功パターンの仮説を立て、意識して行動することで、更に成功確率が高まり、またその局面で、より成⾧することができます。



つまづいた時-つまずきの理由を探り行動理論を変える

続いて、つまずいた場合で考えてみます。

上記図に沿って、説明します。

①シングル・ループ学習では、つまずいた時に行動そのものの修正をしようとします。しかし、行動を支配する価値観、つまり行動理論が同じままだと、新たな行動が取れず失敗を繰り返すことが多いです。

②一方で、「こういった状況では、こういう行動を取った方が良いと、初めて知った・教わった」場合は、新しい行動が取れるようになります。

③あるいは、「行動のトレーニングをした結果、行動変容ができた」というケースでは、成功することもあります。

②③の場合は、まだ行動理論が確立していないか、それほど根深くない時に、行動変容が起きやすくなります。

ところが現実には、私たちは、なかなか行動を変えられず苦労をしています。

④そういう時には、ダブル・ループ学習で、つまずきの要因を可視化することから始めます。

⑤そして、前回ご紹介したように、新たに持ちたい行動理論を見つけていきます。

⑥その行動理論を意識しながら行動をすることで、だんだん成功する確率が高まっていくのです。

⑦ただし、一度成功したから大丈夫。というわけではなく、ダブル・ループ学習を繰り返して、自分が持ちたい新たな行動理論を、成功の行動理論として定着させていくことが必要です。



メタ認知には、沢山の判断材料が必要

ダブル・ループ学習は自分の行動理論をメタ認知することが重要になってきます。

メタ認知をするときには、自分の中に沢山の判断材料があるとより客観的に行動理論を振り返って、改善点を考え、修正することができるようになります。

なので、ぜひ自分の内的資源を増やすことも心掛けていきましょう。



新たな行動理論が定着していくまで

また、行動理論は定着までに行ったり来たりと揺れ動くものです。

時には、なかなかうまくいかず元に戻ってしまうこともあります。

新しい行動理論と行動が定着していくまでには、下の図のように、いくつかの関所が

あるのです。

関所名

乗り越えポイント

納得の関所

変革の必然性やメリットを理解し、自分のお役立ちの方向と統合できる状態をつくる

スキルの関所

新しいスキルを身につけ、こうすればできそうだという成功期待感を醸成する

やってみるの関所

具体的な第一歩行動を決める。新たな行動を取った時に起こる、不快な感情との付き合い方を知る

振り返りの関所

ダブル・ループ学習で振り返り、うまくいったこと、つまづいたことの行動理論を可視化する

継続の関所

できていないことばかりに着目せず、できたこと(結果)、少しでも進んだこと(プロセス)に着目し自信を持つ

定着の関所

組織として、継続・定着するしくみをつくる

自分が変わっていく過程で、どのような関所があるかを認識しておくだけでも、焦ったり、あきらめたりせずに、チャレンジすることができます。

また、個人の努力だけではなく、マネジメントでサポートし、組織として推進するしくみづくりも重要です。

「意識が行動をつくり、行動が習慣をつくり、習慣が人格をつくり、人格が運命をつくる」という言葉もあるように、ダブル・ループ学習を通じて、一歩一歩成⾧をしていくことで、お役立ち道にまい進する自分自身の環境も、だんだんと変わってくるでしょう。

そのプロセスも、楽しみながら取り組んでくださいね。



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