
お役立ち道を実践するうえで、私たち自身の成長に欠かせないのがダブル・ループ学習です。
前回は、その中でも重要な「行動を支配する価値観」つまり「行動理論」を三つの階層で可視化する方法をご紹介しました。
今回は、行動理論を可視化するとどういったメリットがあるのか。また、行動理論を変えていきたいときに、どのように持ちたい行動理論を見つけるのかをご紹介します。
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※動画の内容と、下のテキストの内容は同じです。
前回は「相手に企画を提案する場面」を例に、提案がうまくいった時とうまくいかなかったときの行動理論を整理しました。それを図にしたものがこちらです。

このように行動理論を可視化することで、うまくいった場合は、自分の強みとなる行動として、こういう行動理論が働いているんだな。と認識することができます。
すると、次に同じようなシチュエーションに遭遇した場合に、その行動を再現することができるようになります。
また、つまずいた場合も、自分の行動理論を可視化してみることで、つまずいてしまった原因となる行動理論が見つかります。
その時に、なぜ、この行動理論が形成されたのか。ということを過去の体験を振り返って一緒に考えてみることもおすすめです。
ここで気をつけたいのが、つまずきを生む行動理論を持っているからといって、「私はダメだ」と否定する必要はありません。つまずいてしまった行動理論も、あなたの大切な価値観の一つです。事実を客観的に受け止めましょう。
このように、自分の行動理論を認識するようになると、自分は、こういう時にこのような行動理論が働いてつまずく傾向がある。とわかるようになります。
だから、ちょっと気を付けて、違う行動を取ってみる。
あるいは、働きかける相手に対する見方を変えてみる。など、つまずきを避ける方向でいろいろと試行錯誤をするようになるでしょう。
また、あえて、これから自分として持ちたい新たな行動理論を設定し、それを意識しながら行動をすることで、新しい行動様式を身につけることもできます。
新たな行動理論を考えるには、いろいろな方法があります。
ここでは、代表的なものを3つご紹介します。
例えば「忙しいから、新しいお役立ちの行動は取れないだろう」という因果理論を持っていたとします。それを「新しいお役立ちの行動を取らないから、いつまでも忙しいのだろう」と、原因と結果を入れ替えてみると「できない」と思っていた原因がわかり、新しいお役立ちの行動を取ってみようというモチベーションに変わるかもしれませんね。
もし、あなたの身近にお手本にしたい人がいるのであれば、その人の行動を観察したり、なぜそういう行動を取るのか。と、その人に聞いてみたりして、行動理論を推察してみましょう。
何かヒントをつかみたい時に、ノウハウ本や心得集など書籍やインターネットの情報を参考にされる方も多いと思います。
そういった書籍などの中にあるアドバイスに対して、なぜ、そういう行動を取ると良いのか。なぜそう考えると良いのか。これを、行動理論で整理をしてみると良いでしょう。
今回ご紹介したように、行動理論を可視化することで、自分の強みや改善点を見つけることができます。
また、それによって自分の行動が変わることで、うまくいった場面を再現できたり、つまずきがちだった状況を変えたりすることもできます。
そして、行動理論は変化させていくだけではなく、新たに身に着けることもできます。
あなたが「いいな」と思った誰かの行動やアドバイスなどにも、その中に行動理論があります。ぜひ、あなたが身に着けたいともう行動理論を探してみてくださいね。
次回は、行動理論の強化と修正について、シングルループ学習とダブル・ループ学習の両面から整理をしていきます。
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