
前回、ダブル・ループ学習の中で重要な「行動を支配する価値観」、つまり「行動理論」がどうやってできるのかを行動理論改革モデル®を使ってご紹介しました。
今回は、行動理論を可視化する方法について、再び行動理論改革モデル®通じてご紹介します。
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※動画の内容と、下のテキストの内容は同じです。

上記は、説明のために行動理論改革モデル®を少し簡単にした図です。
価値観化を経由して確立された行動理論は、メタ認知によって、強化したり修正をしたりすることが可能です。
メタ認知とは、認知心理学の用語です。
自分自身の心の動きを客観的、俯瞰的に観察して、なぜ、そういう行動を取ったのかを理解し、必要であれば修正することを言います。
行動理論は、無意識に働いていることが多いものです。
メタ認知をするには、まず自分の行動理論を可視化し、明らかにすることが必要です。
行動理論を可視化するには、行動理論を「心得モデル、因果理論、観」の、三つの階層で整理をします。

心得モデルは「こういうときは、こうしよう」というように行動を選択するときの心得として持っているものです。
因果理論は「こうすれば、こうなるだろう」という、原因と結果の理論のことです。「こういう働きかけをすれば、相手はこう反応するだろう」と仮説を立てて、行動選択を行います。
観は、いわゆる人生観や、仕事観や組織観などその人の根本のところに培われた価値観のことです。「○○とは、○○なものだ」というような表現であらわします。
この行動理論を上から考える場合は、「なぜならば」というつなぎ言葉で落とし込んで行き、下から考える時は「だから」というつなぎ言葉で整理していくと良いでしょう。
実際に、事例を使って整理をしてみましょう。
「相手に企画を説明する」という状況で考えてみましょう。
企画を説明した後、提案相手とアイデアを出し合ったら採用された。(結果)
このような状況の場合、なぜうまくいったのかを考えると、
こういう状況では、一緒に企画を考えようと思っているから。(心得モデル)
なぜならば、多様なアイデアを出し合えば、より良い価値が共創できるから。(因果理論)
なぜならば、提案相手は、大事な共創のパートナーだから。(観)
こんな風に整理ができました。
では、逆向きに検証をしていきましょう。
提案相手は、大事な共創のパートナーだ。(観)
だから、多様なアイデアを出し合えば、より良い価値が共創できるだろう。(因果理論)
だから、一緒に企画を考えよう。(観)
という流れになります。
うまくいったときの例と同じように「相手に企画を説明する」という状況で考えてみます。
企画を説明した後、迷う提案相手に説得を試みたら、不採用だった。(結果)
なぜ、説得を試みようと思ったのかを考えると、
こういう状況では、相手の迷いをつぶしていこう。と、いつも考えているから。(心得モデル)
なぜならば、断る理由が無くなれば、企画を採用せざるを得ないだろうから。(因果理論)
なぜならば、提案相手は所詮敵であり、説き伏せる対象だから。(観)
こんな行動理論があぶりだされました。
反対から検証しましょう。
提案相手は、所詮敵である。(観)
だから、断る理由が無くなれば、企画を採用せざるを得ないだろう。(因果理論)
だから、相手の迷いをつぶしていこう。(心得モデル)
という流れになるのです。
いかがだったでしょうか? この行動理論は、お役立ちイメージ作成ガイドの6話でご紹介している「お役立ち道を実践するときに意識をすること」の4番目と関連しています。
相手を共創のパートナーとして尊重する。
このように教わった時に、「本当にそうだ」と、おなかの底から思って行動につなげている人と、「言っていることはわかる。でも、そうは言っても、提案相手は共創のパートナーじゃなく、所詮敵だ。」と考え行動に移す人とで、その結果が変わってくるのです。
このように、まずは自分の行動の背景を、三つの階層で可視化することをお勧めします。
次回は、いよいよ修正のポイントについてご紹介します。
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