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【講演録】戦略はある。なぜ組織は動かないのか。/HR LEADERS CONFERENCE 2026

SEMINAR REPORT | HR LEADERS CONFERENCE 2026

戦略はある。なぜ組織は動かないのか。

人事は「制度の運営者」から「戦略実装の設計者」へ

中期経営計画、人的資本経営、AI戦略。戦略は揃っているのに、なぜ現場の行動は変わらないのでしょうか。2026年9月2日、HR LEADERS CONFERENCE 2026にて、ジェック代表取締役社長・松井達則が示した答えは明快でした。問題は戦略の有無ではなく、戦略と現場の間にある「断絶」です。

まず、自社の「断絶」を確かめたい方へ

講演レジュメには、戦略実装を阻む「5つの断絶」の全体像と、自社の現在地がわかるセルフチェックを収録しています。資料ダウンロード後、更に詳しい資料のご案内もあります。



「戦略をつくる」問いから「実装する」問いへ

講演で紹介された調査では、約90%の経営幹部が「戦略目標を達成できていない」と回答する一方、日本の「熱意ある社員」は8%。さらに、新たな方針や施策を現場へ運ぶ中間管理職には、業務の上乗せが集中しています。戦略を掲げるほど、現場が疲弊する。そんな逆説が、多くの企業で起きています。

だからこそ、問いを変える必要があります。「どんな戦略をつくるか」から、「その戦略を、どう組織に実装するか」へ。戦略実装とは、経営の言葉を必要な組織能力・役割・マネジメント・具体的行動へ翻訳し、現場で実行できる形にすることです。



組織が止まる「5つの断絶」

戦略は、経営から現場へ届くまでの5か所で切れています。どれか一つでも曖昧なら、実行は個人の理解や気合に委ねられてしまいます。

断絶

起きていること

1 意味の断絶

戦略が、一人ひとりの「自分の仕事の言葉」になっていない

2 役割の断絶

戦略の実行に必要な役割・人材要件が更新されていない

3 行動の断絶

「明日から何をするか」という観察可能な行動まで落ちていない

4 実践の断絶

新しい行動を試し、反復する機会が設計されていない

5 進化の断絶

評価が次の役割・行動・育成へ戻らず、改善が一周で止まる

多くの企業では、とりわけ「行動」以降が空白になります。「顧客起点で変革しよう」「AXを進めよう」と発信しても、明日から何を変えるのかが示されなければ、人は動けません。断絶は、気合では埋まらないのです。

5つの断絶、貴社ではどこにありますか?

レジュメのセルフチェックで、戦略が止まっている場所を短時間で確認できます。資料ダウンロード後、更に詳しい資料のご案内もあります。



「顧客価値を高めろ」を「報告後に一つ質問する」へ-ケース紹介

講演では、大手企業のアフターサービス部門の変革事例が紹介されました。部門戦略は「安定稼働」から「顧客価値の向上」へ変わったものの、現場の仕事観は「修理・点検」のまま。担当者にとって新戦略は、忙しい日常に追加される“別の仕事”に見えていました。

最初に変えたのは、スキルではありません。「私たちは修理・点検をする人」から、「顧客の業務改革パートナー」へ、役割そのものを再定義しました。しかし、「パートナーになろう」だけでも行動は変わりません。そこで「顧客価値を高める」を、「点検・修理の報告後に、必ず一つ質問する」まで翻訳したのです。

さらに、研修とロールプレイング、現場実践、上司による振り返り、成功事例の共有を循環させました。上司の問いも、「今日は何件対応した?」から「どんな課題を聞けた?」へ。戦略を日常業務とマネジメントの中に埋め込むことで、初めて新しい行動が定着していきました。



人事が設計する「5つのメソッド」

5つの断絶を埋める方法は、①戦略翻訳②役割再定義③行動プロセス設計④実践・反復⑤マネジメント実装の5工程です。

すべてを一から作り直す必要はありません。自社の戦略実装が止まっている場所を見極め、欠けている仕組みを設計することが重要です。

AIは、戦略実装を加速する手段

AIの導入自体を目的にしても、役割や行動が変わらなければ組織変革は起こりません。

AIは、社員の声を集めて現在地を把握する、AIロープレで実践量を増やす、行動を評価する、個別にフィードバックするなど、戦略実装の各工程を高速化する手段です。

ジェックが掲げるAXは「AI×戦略実装」テクノロジーと人・組織の変革を、別々に進めないことが肝心です。



人事は「制度の運営者」から「戦略実装の設計者」へ

採用は「必要な組織能力を獲得する」研修は「戦略行動を実装する」評価は「望ましい戦略行動を強化する」配置は「実践機会を設計する」サーベイは「現在地を把握し、改善する」。こう捉え直せば、採用・育成・評価・配置・組織開発は、ばらばらの人事施策ではなく、一つの戦略実装システムになります。

AIエージェントの進展で、各部門の役割や必要能力が大きく変わるこれから、人事が経営と現場の「連結部」を担う重要性はさらに高まります。戦略はある。あとは、実装するだけです。

そして、その設計は人事だからこそできる。これが本講演の結論です。

自社の戦略を、現場の行動まで実装するには?

ジェックは1964年の創業以来、22,000社以上の支援を通じて、現場の行動変容と組織文化の革新に向き合ってきました。戦略の翻訳、役割・行動の再設計、実践定着、AI活用まで、貴社の状況に合わせて、変革のお取り組みを進めます。


会場は立ち見のお客様がいらっしゃるほど熱気にあふれていました。

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